立てば芍薬・・・
立てば芍薬(シャクヤク)坐れば牡丹(ボタン)歩く姿は百合(ユリ)の花。
以前にも書きましたが・・・この三つは古方漢方に無くてはならない大切な生薬。
で・・・ご覧の見事なお花が
芍薬です。
で・・・アップの画像。
とても華やかな佇まいです。同じボタン科のボタンが百花の王で『花王』と呼ばれるのに対して
芍薬は花の宰相『花相』と呼ばれています。
学名は
Paeonia lactiflora(パエオーニア ラクティフローラ)
ボタン科を示すPaeoniaceae(パエオニアケアエ)は
ギリシャ語のΠαιων(パイオーン)
パイオーンとはギリシャ神話に出てくるポセイドンとヘレの息子で
神々の医師パイオンにちなんだ名前。
ギリシャ神話ではパイオンは芍薬をお薬として初めて使い
黄泉の国のプルートーの傷を治したとされています。
で・・・これが漢方薬を製造する時の芍薬の根の輪切りです。
とても良い香りがします。
芍薬は桂枝湯の仲間や婦人薬の当帰芍薬散などに用いられます。
処方の中で鎮静・鎮痛・鎮痙・抗炎症作用・平滑筋弛緩作用などを
期待しています。
私の好きな処方の
四逆散にも入っており
この度の【ステイホーム】によるイライラ・胃の不快感・四肢のこわばり
運動不足の動悸などでよく飲みました(私が)。
上記の平滑筋とは主に内臓の筋肉です。
平滑筋弛緩作用ということは内臓からリラックスと言い換えることも
できそうです。
又の機会に牡丹と百合についてもとりあげようと考えています。
今、薬局は芍薬の花でとても華やかになっています。
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