2020年07月13日
予言 七月二十日
予言なんて書くから
誤解されちゃうんだよな~。
現代の西洋医学でも
【時間病理学】なんてカテゴリーが
あったりするのですが。
要はどの時間にどんな病気が多くて
どんな時間に治療して
何時くらいに回復することが多いという
学問です。
ここでいう
どの時間とか
どんな時間とか
何時というのは
時間よりも大きな季節だったり
睡眠や仕事のリズムがかかわっていたり
東洋医学では
百年や三百年の周期や
おなじみの
還暦(六十年周期)なんてものまで
あります。
これが今年の周期表です。
これを頭に入れて漢方薬を選定すると
お客様から『当たったよ』とお褒めのお言葉を頂くのもしばしば。
常連さんにはこのあたりの説明は済んでいるのですが、
はじめての方に説明をはしょったりなんかすると
先生?ユタですか?なんて質問があったりします。
でもって
直近で予言すると・・・予言でなくて統計だってば。
七月の土用入り近辺・・・7月20日ころ
太陰病に注意です。
太陰病 腹満 而吐食不下自痢益甚時腹自痛若下之必胸下結硬
と書かれています。・・・古典に。
初夏から摂りすぎた水分を処理するため下痢の多い時期です。
対処方法を誤ると胸のあたりが痞えて場合によっては動悸したり
胸苦しさを訴えることがあります。
全ての方がなるわけではありませんが
頭の片隅にあるだけでも
落ち着いて対処できます。
いつもながら先人の観察力と
知恵に驚かされます。
さぁ~ 今月も当てるぞ~。
ミラクル薬局長でした。
追記
何人か(同業者)から肝心の対処法が記されていないと
半ばクレームがありました。
本音を言うと書きたくない・・・。
何故かというと
個別対応なので
対処法が個人個人でチガウから。
とりあえず古典に乗っている
セオリーのみ記述します。
太陰病欲解時従亥至丑上
訳)太陰病は22:00~02:00に癒えます。
太陰病脈浮者可発汗宜桂枝湯
訳)太陰病で脈が浮いて感じる者は発汗治療が出来る桂枝湯が適応します。
その他原文は略すると
訳)下痢する人は四逆湯類
訳)お腹が張るからといって間違って下剤をのんじゃった者には桂枝加芍薬湯
訳)便が出ずらい者は桂枝加大黄湯
訳)胃腸の弱い人には大黄や芍薬は適宜、減らしてもちいましょう。
以上かなり意訳しています。
人間の体の反応にウソも間違いもありません。
必ず体からの反応には意味があります。
その声を聴くことがとても大切です。
その声を聴くことができれば
自ずと対処方法(処方や養生法など)は見つかります。
その方にとっての対処法は
リラグゼーションであったり健康食品であったり
西洋医学であったり、友人や家族との関わりだったり
クセ直しや心の解放であったり、信心や哲学だったり
それこそ千差万別です。
漢方には心や体の声を聴くための手段が沢山
伝わっています。
そして、もしあなたの対処方法として漢方が最適であれば
私たちが全力でお手伝い致します。
あくまでもお手伝いです。
自力を信じている薬局長でした。
Posted by きな薬局公式ブログ at 22:04
│草、楽、薬