2021年07月07日
スベリヒユ侮るべからず
なんじゃコリャの写真ですが
レンガの敷石の隙間からはえているのが
スベリヒユです。
沖縄では
スベリヒユ・・・ニンブトゥカァ(念仏鉦)
鉦はカネ・・・鐘の意味
とはいってもお寺の鐘ではなく
打楽器の鉦。
鉦ににているのでしょうか?。
梅雨明けとともに強い日差しの季節です。
それでも生き生きとしています。
茹でて水にさらしてあく抜きをした後
酢味噌で食べるとウマイ。雑草ですが・・・。
雑草で一番旨いと思います。
上手く説明するには長い文章に
なるので割愛しますが植物の光合成には
C₃光合成とC₄光合成があり
C₄光合成はヒデリに強い仕組みです。
夜に気孔を開いて二酸化炭素を吸収濃縮し
昼には気孔を閉じて光合成ができるので
乾燥と強い光にも耐えることができます。
ω-脂肪酸を多く含むので現在色々な所で研究材料に
なっているようです。
だからレンガの隙間のわずかな土でも生きていけるのですね。
C₄植物おそるべし。
そんな強い植物の最大の敵が
オジーとオバー。
夏の野菜の少ない季節の
救荒野菜として
70代以上に認知されているので
根こそぎ食われちゃいます。
昔は水銀が含まれていると
考えていたようですが
どうやら事実無根のようで
健康に悪くはないようですが
アクが強いので
妊婦と小児は食べない方がよいと
思われます(シュウ酸が多いです)。
お休みの日は雑草と戦っています。
暫くは雑草ネタで行くかな?
サッソウと颯爽と・・・雑草ト・・。
薬局長久々のダジャレ。
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令和3年7月のご予約は満席のため予約締切ました。
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宜しくお願い致します。
訂正追記(令和3年7月21日)
スベリヒユはC₄回路とCAM回路を持つ植物でした。
C₃が通常の光合成。
C₄が炭素を濃縮して光合成する植物。
CAMは湿度の高い夜に炭素(CO₂)を取り込み昼は光合成するという昼夜で
分けてエネルギー産生する仕組み。
通常の植物(C₃)は昼間に光合成する時に気孔を開いて光合成をするので
干からび易いのですが、
スベリヒユは日照りや干ばつに適応するためC₄とCAM
の能力を手に入れ
CAMで比較的湿度の高い夜に気孔を開き炭素(CO₂)を取り入れ
C₄で炭素を濃縮し、昼の強い日差しの時は気孔を閉じたままで
夜に取り込んだ炭素で光合成することができるスゴイ植物です。