2015年09月09日

きな薬局 いくら 其の弐

桂皮ケイヒの生と刻み
写真は棒状のものも乳鉢の中も漢方調剤でよく使う桂枝ケイヒです。
シナモンと言った方が解り易いとおもいます。
桂枝のほぼ最上級品
桂皮のほぼ最上級品コルク層がついたままの棒状です。全長50cm。
刻み桂皮
大手さんや保険調剤で主に使われる刻み桂皮・・・これもコルク層がついたままです。

桂皮の有効成分は外皮のコルク層にはほとんど含まれておらず、内側の形成層に含まれています。
よってうちの流派では棒状の桂皮の外皮を鉋(カンナ)で削って調整します。もちろん使用のなるべく直前に皮を剥きます。
皆様よく御存じのとおりシナモンは薫り高い生薬で揮発成分を多く含みます。あまり早くに皮を剥いて保存していると
薬効が落ちるといわれています。もちろんコルク層つき(皮つき)で調剤すれば含有量はかなり少ないと言うことになります。
より質の良い原料を古典に忠実な下ごしらえをしてこそ、確実な効き目につながると思います。

例えれば・・・同じカレーというレシピ(処方)でも材料の選び方や下ごしらえの仕方で味(効果)が違うということです。

この手間暇の分、当方の漢方は金額が高いともいえます。見方を変えると実はそんなに高くも無いのですが・・・。


次回は調理方法の違い???が保険適用外? について

お楽しみに!



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